教育機関のシナリオにおけるMicrosoft Endpoint Manager:エンタープライズ WI-Fi と.Intunewin
はじめに
教育機関は Intune for Education 管理コンソールを使う事で Windows や iOS 端末へのアプリ配布や構成の設定の概ねを行うことができます。
それらの構成以外のいくつかの設定は、 Microsoft Endpoint Manager (MEM) 管理コンソールから行うことができます。教育機関のシナリオにおいて最もポピュラーなものとしてはエンタープライズ Wi-Fi 構成や、従来のアプリ (.exe) を配布することです。このインタラクティブ ガイドでは、これらのシナリオについて学んでいきます。
エンタープライズ Wi-Fi プロファイルの作成と割り当て
Wi-Fi は組織で管理される多くの端末がネットワークアクセスするために利用される無線ネットワークです。Microsoft Intune では、 Wi-Fi の構成を定義して、組織のユーザーやデバイスに割り当てて利用可能にすることができます。この設定項目のことを 「プロファイル」と呼び、異なるユーザーやグループに対して割り当てることができます。ユーザーに対して Wi-Fi の構成が割り当てが行われると、ユーザーは自分自身で Wi-Fi の設定をすることなく組織の Wi-Fi ネットワークにアクセスできるようになります。
注意: ここでは、 Intune for Education ではなく MEM 管理コンソールを使って Windows と iOS に対して W-Fi プロファイルを割り当てます。
Windows 10 エンタープライズ Wi-Fi プロファイル
- 次の資格情報を利用してサインインします:
基本
次の情報を入力します:
構成設定
ここでは、エンタープライズ Wi-Fi プロファイルを有効化するための必要最小限の情報を構成します。
それぞれの種類に関する詳細情報はこちら: https://docs.microsoft.com/en-us/mem/intune/configuration/wi-fi-settings-windows#enterprise-profile
割り当て
ここでは、割り当てで、作成した Wi-Fi プロファイルをどのデバイスに対して適用するかをAzure AD のグループで指定します。
ここでは例として:
適用性ルール
ここでは、適用性ルールで、 Windows 10 エンタープライズが動作しているデバイスに対してのみプロファイル替わり当たるようルールを作成します。
確認および作成
作成するプロファイルの情報を最終確認します。
iOS エンタープライズ Wi-Fi プロファイル
基本
次の情報を入力します:
構成設定
ここでは、エンタープライズ Wi-Fi プロファイルを有効化するための必要最小限の情報を構成します。
割り当て
確認および作成
作成するプロファイルの情報を最終確認します。
Win32 アプリ の割り当て
Win32 アプリを組織の端末に配布する前に、対象の .exe アプリを Microsoft Win32 Content Prep Tool を使って事前準備する必要があります。
Win32 アプリのコンテンツを Intune にアップロードできるよう準備する
ブラウザーから Github へアクセスし Microsoft Win32 Content Prep Tool ダウンロードします。:
Microsoft Win32 Content Prep Tool を実行する
ここでは、 Intune と MEM 管理コンソールから WinZIP アプリを配布してきます。
IntuneWinファイルの生成:
Winzip25.exe は .intunewin ファイルに変換され、c:\output フォルダーに生成されました。
Intune からWin32 アプリを配布する
アプリ パッケージ ファイルの選択:
アプリ情報の設定:
アプリ情報を確認します。
プログラム
以下のフィールドに値を設定します。
各アプリのインストーラーがサポートしているパラメーター引数の詳細については、アプリの開発元メーカーへご確認ください。
参考情報: Product Codes - Win32 apps | Microsoft Docs
リターン コード : “リターン コード” と “コードの種類” フィールドは、次のように自動で設定されます: 0 – 成功 1707 – 成功 3010 – ソフト リブート 1641 – ハード リブート 1618 – 再試行
必要条件
ここで設定する項目は、デバイス環境や個別の要件に基づいて決定するので、予め確認しておきます。
検出規則
検出規則を利用することで、対象のデバイスにアプリがインストールされていることを検出する定義を構成します。
このコードは、アプリの開発元メーカーまたは、すでにアプリがインストールされているデバイスの以下のレジストリーから確認することができます。HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\winzip64.exe
なお、ブラケット {} が必ず含まれていることを確認してください。
依存関係
アプリの依存関係は、今回配布しようとしているアプリをインストールする前に必ずインストールされている必要があるアプリを設定します。ここではその依存関係があるアプリを構成することができます。
詳細については https://docs.microsoft.com/en-us/mem/intune/apps/apps-win32-add#step-5-dependencies をご確認ください。
置き換え
アプリケーションの置き換えの設定では、更新または置き換えたい対象のアプリを指定することができます。アプリを更新する場合、[以前のバージョンのアンインストール] を無効にします。アプリを置き換える 場合、[以前のバージョンのアンインストール] を有効にします。
割り当て
ここでは、割り当てで、作成した Win32 アプリをどのデバイスに対して適用するかをAzure AD のグループで指定します。ユーザー グループまたはデバイス グループを指定できます。
- デバイス グループを利用する場合、アプリの設定で予め定義された条件に従い、デバイスに対してアプリがインストールされます。この場合、デバイスにサインインするすべてのユーザーが、そのアプリを利用することができます。
- ユーザー グループを利用する場合、アプリが割り当てられているユーザーがデバイスにサインインしてからアプリがインストールされます。この場合、そのアプリはそのユーザーのみが利用することができます。
確認および作成
作成したアプリの設定値の情報を最終確認します。アプリの設定が正しいことをしっかり確認しましょう。
これで、 Win32 アプリを Intune に追加して配布する手順は完了です。